適度な血圧
医師は作業員のように患者が来ると血圧を測って、130以上の場合なら、その人が病気でもなんでもないのに、降圧剤を出しています。なんでも役人を信じる人なら「私は血圧130以上なのに医師が降下剤を出さなかったので医療過誤だ」ということにもなりますから、いよいよ病院は面倒で、薬価もあるので薬を出すという具合です。
そうなると、国民の1000万人以上が病院で「高血圧の病気」だと指摘されており、推定では全国で5000万人が該当することになるとされています。何と国民の約半分が病気になってしまうという不思議な基準なのです。
それならば、どの程度が適度な血圧なのでしょうか?日本で有数の優れた医師に話を伺うと、「個人や年齢によって違うので、一概に言えないが、140,150ミリ程度は問題がない場合が多いようです。強いて数字で言えば180を超えるようなら要注意でしょう。むしろ低血圧も注意しなければなりません」と言われます。
病気には「血圧が高くて血管が破裂する場合」と、「血圧が低くて血管が詰まる」場合があります。つまり、高ければ危険、低ければ危険ということではなく、各人にとって適正な血圧が良いということなのです。
現在の基準のように130以上を高血圧とすると、50才以上の日本人の半分が病気ということになってしまいます。人間の体は自らが調整する力を備えており、必要も無く、むやみに降圧剤を服用することは全く勧められることではありません。