平均値だけを改善
この項は平成26年9月13日のブログの抜粋要約です。血圧に関してまだまだ整理が必要ですが、塩分摂取の件でも同様なことが指摘できます。
先日、テレビである医師が「減塩食の効果」で長野県が男性日本一長寿になったと言いました。長野県は塩分の量が多い(平均一日13グラム程度と言われる)のに、医師が減塩効果というような発言をするので誤解が広がるのです。医師なら「長野県の人の血圧が、正常値から離れていたのが、小さくなったので、寿命が伸びた。そして血圧が正常値に近づいたのは、減塩が原因していると考えられる」ぐらいのことは言わないといけません。
もともと正常な血圧の人が減塩食にしてしまえば病気になるということです。専門家がいい加減なことを言うのは罪が深いのです。
さて、2014年、血圧の基準が「120以下が望ましい」から「150程度」に変わりました。コレステロールは「少ない方が良い」から「よほど高くなければ下げてはいけない」に変わっています。つまり、これまでの医師の指導がいい加減であったかがわかります。
医療はあくまでも個人を対象とすべきです。個人を切り捨て、平均値だけを改善するという厚労省の考え方は間違っていると思います。「高血圧騒動」というのは、国民の健康を犠牲にしてでも薬の販売を優先するお金中心の社会から出てきたものです。あくまでも正常血圧に保つことが大切です。と、このような内容です。「血圧は高い方が良い!」という表題ですが、内容は実に明快で理解して頂けたかと思います。